商標はカネになる?商標で儲けた人達

投稿日:2017年3月29日 更新日:

商標ってなんだか「単なるロゴとかマーク」とか「真似する輩がいるから仕方なく取るイメージ」がありませんか?でも、商標って実は凄いビッグマネーが動くこともあるんです。

商標で儲けた人達

今回は商標できっと大儲けしたに違いない人達を紹介します。

事例1:アップルから年間1億円のライセンス料

あのアップル社から商標のライセンス料だけで年間推定1億円の収入を得ている日本の会社があるのをご存知でしょうか?その名も「アイホン株式会社」と言います。アイホン社は愛知県名古屋市に本社を置く企業で、「アイホン」を1955年(!)に商標登録(商標登録第460472号)しています。指定商品は「第9類 電信機、電話機」なので、携帯電話機であるアップルの「iPhone」とは完全に類似関係にあるといえるでしょう。

このため、アップル社はアイホン社から商標のライセンスを受けて日本ではiPhoneを販売しており、その旨はアップル社のWEBサイトにも下の方に明記されています。

iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。

ではアイホン社は「PPAP」の商標登録出願で話題になったベストなんとか社のようなあぶく銭を得ている会社なのでしょうか?とんでもない!アイホン株式会社はインターホン・ドアホンの世界トップシェアを誇る老舗メーカーで、ホワイトハウスにも納入している超優良企業です。アイホン社のWEBサイトでも紹介されています。

それだけの実績を持っているのであれば、年間1億円という値段にも納得できますね。そもそも東証一部上場企業ですし。

事例2:師匠の商標を横取りした元弟子

次に紹介するのは偶然にも同じく名古屋の会社である株式会社若鯱家(わかしゃちや)です。東海・関東で50店舗を展開中のカレーうどんのチェーン店なのですが、このお店、創業者の店名を元従業員が勝手に商標登録し、独立したお店なんです。

創業者のお店は「本店鯱乃家」に改名して今も営業中で、こちらが元祖「若鯱屋」であることはカレーうどんマニアの間では有名な話です。弟子に商標を奪われてしまいましたが、タダでは転ばずに状況を上手く利用して集客しているとも言えますね。この辺は改めて機会を設けて執筆したいなと思っています。

商標権を取得した経緯はともかく、「若鯱家」の商標のブランド価値を高めたフランチャイズ経営の実績は元従業員自身の手腕によるものと言えるでしょう。

事例3:公園の名前を商標登録したのはアノ人だった

次の事例は日本ではなくアメリカのお話。ニューヨークにある公園「セントラルパーク」が商標登録されているという話です。

調べると確かに「Central Park」でいくつか商標登録されていますが、注目なのはその権利者の中にドナルド・トランプ第45代アメリカ合衆国大統領の名があるということです(登録第3726448号、3728840号)。

登録されている指定商品は文具や雑貨の類で、「Central Park」のロゴが入ったグッズのうち、指定商品に該当するものを販売するとトランプ氏にライセンス料が入る仕組みです。実際に販売していたそうですが、現在は生産が中止されているとか。実業家でもあるトランプ氏へのライセンス料ですから、それはダイナミックなものであったことでしょう。

なおトランプ氏は手数料をきちんと納めています。

商標登録とは「信用」を保護するためのもの

さて、上記で説明したようにアイホンはもともと世界的なインターホンメーカーで、若鯱屋は商標権の取得経緯はともかく、フランチャイズ経営の実績は元従業員自身の手腕によるものです。トランプ氏はセントラルパーク周辺の開発事業に投資しており、発展に大きく貢献しています。トランプ氏が商標権を取得することができたのも、事前に関係各所に根回しを行ったことが大きかったようです。

商標登録とはロゴやネーミングを登録する制度、と表向きは扱われていますが、本当に保護しているのは商標自体ではなく、商標を使って事業をすることにより生まれる、顧客からの「信用」であるとされています。

つまり「商標はカネになる」のではなく、「商標に蓄積された信用の価値がカネになる」ということです。

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