ビジネスモデルの名称を商標登録するには

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今まで市場にはなかった新しいビジネスモデルを考案した際には、特許の取得などが考えられますが、特許以外にもビジネスモデルを端的に表した名称を商標登録すると、その名称を独占して使用できることになりますのでマーケティング上かなり有利になります。

隅田川名物「忍者屋形船」は商標登録されている

東京オリンピックを目前に控え、ますますのインバウンドが期待されていますが、外国人も多く訪れる観光地・浅草〜お台場を遊覧する「忍者屋形船」というツアーがございます。

忍者ショーを楽しんだり、お客さんが忍者の仮装をして宴会をできるという人気のツアーなのですが、「忍者屋形船」は屋形船東京都協同組合によって商標登録(登録第5952851号)されています。指定役務は「船舶による輸送」「演芸の上演」「飲食物の提供」など屋形船のビジネスモデルを網羅する内容となっており、屋形船東京都協同組合に加盟している屋形船の事業者のみが「忍者屋形船」を商標として使用して屋形船を営業することができる、ということです。

なので屋形船東京都協同組合に加盟していない屋形船の事業者や、他の地域の屋形船が「忍者屋形船」の商標を使用することはできません。また、インターネット検索やSNSで「忍者屋形船」と検索して屋形船東京都協同組合の加盟事業者以外の屋形船がヒットする場合、商標権が侵害されている可能性は高いと言えます(商標の使用態様にもよります。検索にヒットするからといって必ずしも商標権侵害というわけではありません。)。

ビジネスモデルの商標登録はタイミングが重要

「忍者屋形船」は屋形船東京都協同組合が団体名義で出願しており、他の地域で同様に「忍者屋形船」を営業している事業者がいなかったために登録となりましたが、もし今後、「忍者屋形船」というビジネスモデルが広く全国的に普及してしまった後では商標登録をすることは事実上不可能となります。屋形船東京都協同組合は良いタイミングで商標登録したということになります。

「メイド喫茶」もタイミング次第で商標登録できた

「メイド喫茶」のような今日では当たり前に使用されている名称(今から商標登録しようとしても間違いなく識別力無し、と判断される名称)でも、「メイド喫茶」という業態が世に普及する前のタイミングで商標登録出願をしておけば登録された可能性は高かったと思われます。

他人が考案したビジネスモデルの名称も商標登録できる?

結論から言えば他人が考案したビジネスモデルの名称であっても、その名称が普及する前に出願すれば商標登録はできると考えられます。特許庁の審査ではそのビジネスモデルの名称を誰が考案したかは基本的に考慮されないからです。

自分が考案したビジネスモデルの名称が他人に「それいいね」と先に商標登録出願されてしまうことは大いにあり得る話です。新しいビジネスモデルを考案される際には商標登録も視野に入れて検討されることをお勧めします。

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